アスターAster(廣義)
英米の aster は広い意味での Aster で、日本でいう宿根アスターやクジャクアスターの系統です。「思い出」「信じる心」など日本のアスターの花言葉はエゾギクのものなので、ここでは当てはめていません。シオン(Aster tataricus)自体の日本の花言葉は「追想」「遠い人を思う」です。

9月の誕生月の花はアスター(英米でいうシオンの仲間)とアサガオで、ワスレナグサを挙げる表もあります。
英米の表の aster は、シオン属をはじめとする宿根草の仲間で、アメリカの園芸では Symphyotrichum 属が中心です。ところが日本の花店で「アスター」といえば、一年草のエゾギク(Callistephus chinensis)を指すのが普通です。名前は同じでも別の植物で、日本で知られる「アスターの花言葉」はエゾギクのものです。
英米では aster に「忍耐」「知恵」「愛」といった意味が与えられ、アメリカ花卉協会は「満ち足りた心」としています。アサガオは Farmers’ Almanac で「愛情」、日本で「淡い恋」です。アメリカ花卉協会だけが加えるワスレナグサは、名前そのものが「私を忘れないで」という意味になっています。
英米の aster は広い意味での Aster で、日本でいう宿根アスターやクジャクアスターの系統です。「思い出」「信じる心」など日本のアスターの花言葉はエゾギクのものなので、ここでは当てはめていません。シオン(Aster tataricus)自体の日本の花言葉は「追想」「遠い人を思う」です。
サツマイモ属(Ipomoea)で、日本のアサガオは多くが Ipomoea nil です。日本の花言葉は「淡い恋」「偉大なる友情」。西洋では Farmers’ Almanac が「愛情」とし、Old Farmer’s Almanac は不滅の愛と報われない愛の両方を表す花と説明しています。
ワスレナグサ属(Myosotis)。9月の花として挙げているのはアメリカ花卉協会で、意味は「いつまでも覚えていて」です。1884年の本は「真実の愛」「私を忘れないで」とし、日本の花言葉の「私を忘れないで」「真実の友情」とほぼ同じ言葉が並びます。
そのままでは使えません。日本で一般的な「アスター」はエゾギクで、英米の誕生月の表にある aster とは属が違うためです。英米の意味を伝えるなら「忍耐」「知恵」、日本のシオンに置き換えるなら「追想」が対応します。
1884年のケイト・グリーナウェイの本では、Morning Glory は Affectation(気取り)とされています。affection(愛情)とつづりが似ているため、訳すときに取り違えが起きやすい箇所です。現代の農事暦が挙げているのは「愛情」のほうです。
1月カーネーションスノードロップ
2月スミレプリムラ(プリムローズ)
3月ラッパズイセンキズイセン(ジョンキル)
4月デージー(ヒナギク)スイートピー
5月スズランサンザシ(セイヨウサンザシ)
6月バラスイカズラ(ハニーサックル)
7月ラークスパー(チドリソウ)スイレン
8月グラジオラスポピー
9月アスターアサガオ
10月マリーゴールドコスモス
11月キク
12月ペーパーホワイトセイヨウヒイラギ(クリスマスホーリー)誕生月の花と花言葉は文化的な言い伝えです。月の花は『The Old Farmer’s Almanac』『Farmers’ Almanac』、米国花卉協会、日ごとの植物はウィリアム・ホーン『The Every-Day Book』(1825年)にもとづいています。