エメラルド
モース硬度:7.5–8エメラルドはベリルの一種で、色は緑から青みがかった緑です。モース硬度7.5–8ですが、内部のすき間を油や樹脂で満たしたものが多く、熱や薬品には注意が要ります。主な産地はコロンビア、ブラジル、ザンビア、パキスタン、アフガニスタン。3月のアクアマリンとは同じ鉱物の色違いです。

5月の誕生石はエメラルドとヒスイです。どちらも緑の印象が強い石です。
5月は2021年の改訂で石が増えなかった月です。ヒスイは1958年の制定時に、3月のサンゴとともに日本独自の石として加えられたもので、アメリカのリストにはありません。透明感のあるエメラルドの緑と、しっとりとした質感のヒスイの緑。性格の違う2つの緑が、新緑の季節に並んでいます。
エメラルドは古くから再生と春を連想させる石とされてきました。身に着けた人に雄弁さを与え、偽りの約束を見抜かせるという昔の言い伝えもあります。結婚20周年と35周年の記念石です。ヒスイは中国の文化のなかで、徳や精神の清らかさと結びつけられてきた「玉(ぎょく)」の流れをくむ石として大切にされてきました。
エメラルドはベリルの一種で、色は緑から青みがかった緑です。モース硬度7.5–8ですが、内部のすき間を油や樹脂で満たしたものが多く、熱や薬品には注意が要ります。主な産地はコロンビア、ブラジル、ザンビア、パキスタン、アフガニスタン。3月のアクアマリンとは同じ鉱物の色違いです。
ヒスイ(ジェイダイト)は輝石の仲間の鉱物で、「ジェード」と呼ばれる2種類の素材のひとつです。緑のほか、ラベンダー、白、黄、赤みのオレンジ、黒もあり、モース硬度6.5–7。主な産地はミャンマーで、ミャンマーのヒスイが中国に届いたのは1700年代後半とされています。
エメラルドは油や樹脂で処理されていることが多いため、超音波洗浄とスチーム洗浄は使わず、熱や強い薬品も避けます。ぬるま湯と中性洗剤に柔らかいブラシを使い、軽くなでるように洗います。ヒスイもぬるま湯と中性洗剤なら安全です。漂白や樹脂含浸、染色をしたものは超音波とスチームを避け、酸や強い熱にも近づけないようにします。
| 日本のリスト(2021年改訂) | アメリカのリスト | イギリスのリスト |
|---|---|---|
| エメラルドヒスイ(ジェイダイト) | エメラルド | エメラルド(クリソプレーズ) |
1958年に日本の誕生石を定めた際、日本独自の石として加えられたためです。アメリカのリストでは、5月はエメラルドだけです。日本ジュエリー協会は「ジェイダイト(ヒスイ)」と表記しています。
「ジェード」は2種類の素材をまとめた呼び名で、ヒスイ(ジェイダイト)はそのうちのひとつです。ジェードという言葉が必ずしもジェイダイトを指すわけではありません。
1月ガーネット
2月アメシストクリソベリル・キャッツアイ
3月アクアマリンサンゴブラッドストーンアイオライト
4月ダイヤモンドモルガナイト
5月エメラルドヒスイ(ジェイダイト)
6月真珠ムーンストーンアレキサンドライト
7月ルビースフェーン
8月ペリドットサードオニックススピネル
9月サファイアクンツァイト
10月オパールトルマリン
11月トパーズシトリン
12月トルコ石ラピスラズリタンザナイトジルコン誕生石は宝飾と文化の習わしで、石の意味は言い伝えです。宝石のデータはGIA(米国宝石学会)、米国宝石協会(AGS)、全国宝石卸商協同組合などの公開情報をもとにまとめています。