仰向けに浮かぶラッコが胸の上にアクアマリンをのせる

3月の誕生石

  • アクアマリン
  • サンゴ
  • ブラッドストーン
  • アイオライト

3月の誕生石はアクアマリン、サンゴ、ブラッドストーン、アイオライトの4種類です。

3月は日本のリストで石の数がもっとも多い月のひとつです。1958年の制定時、アメリカのリストを手本にしながら、日本独自の石としてサンゴがここに加えられました。2021年の改訂では、アメリカの1912年のリストで3月の筆頭だったブラッドストーンが入り、日本独自の追加としてアイオライトも選ばれています。淡い海の青から深い緑まで、色の幅が広い月です。

アクアマリンの名はラテン語の「海の水」に由来し、船乗りの間では波を鎮める石として語られてきました。幸せな結婚と結びつける伝統もあり、結婚19周年の記念石です。ブラッドストーンの別名ヘリオトロープは、ギリシャ語で「太陽を回す」という意味です。キリスト教の伝説では、石の赤い斑点がキリストの血になぞらえられてきました。

この月の誕生石

アクアマリン

モース硬度:7.5–8

アクアマリンはベリルの一種で、5月のエメラルドと同じ鉱物です。色は淡い青から緑がかった青で、モース硬度7.5–8。主な産地はブラジル、パキスタン、ナイジェリア、マダガスカル、ザンビアなどです。全国宝石卸商協同組合の表では「アクワマリン」と表記されています。

サンゴ

モース硬度:3.5–4

サンゴは鉱物ではなく、炭酸カルシウムなどからなる有機質の宝石です。色は赤、ピンク、白、サーモン、黒、金色とさまざまで、モース硬度3.5–4と柔らかめ。地中海、紅海、日本、台湾、ハワイなどの海で採られ、海から遠いチベットでは貴重な交易品として扱われました。

ブラッドストーン

モース硬度:6.5–7

ブラッドストーンはカルセドニー(微細な結晶が集まった石英)の一種です。深い緑の地に赤い斑点が散り、モース硬度6.5–7。主な産地はインド、ブラジル、オーストラリア、中国、アメリカです。アメリカの1912年のリストでは3月の筆頭でした。

アイオライト

モース硬度:7–7.5

アイオライトは鉱物名をコーディエライトといい、色は紫みの青から紫です。モース硬度7–7.5。主な産地はスリランカ、ケニア、タンザニア、インド、ブラジルなどです。ヴァイキングが航海に使った「コンパスの石」という伝説がありますが、実際に使われたかは確かめられていません。

お手入れ

サンゴは熱に弱いため、湿らせた布で拭いてよく乾かすだけにとどめ、超音波などの機械洗浄は使いません。アイオライトもスチームや超音波、高温、急な温度変化を避け、ぬるま湯と中性洗剤で洗います。アクアマリンは日常使いに向く丈夫な石ですが、ひびや液体の内包物がある場合は機械洗浄を控えます。ブラッドストーンは洗ったあと柔らかい布で拭き、布に包んで保管します。

各国のリスト

日本のリスト(2021年改訂)アメリカのリストイギリスのリスト
アクアマリンサンゴブラッドストーンアイオライトアクアマリン(ブラッドストーン)アクアマリン(ヒスイ)

よくある質問

3月の誕生石が4種類あるのはなぜですか?

改訂前の3月はアクアマリンとサンゴの2種類で、2021年の改訂でブラッドストーンとアイオライトが加わったためです。ブラッドストーンはアメリカの古いリストにあった石、アイオライトは日本独自の追加です。日本のリストでは4種類に順位はつけられていません。

サンゴが誕生石なのは日本だけですか?

アメリカとイギリスの現行のリストには、サンゴは入っていません。1958年に日本の誕生石を定める際、5月のヒスイとともに日本独自の石として加えられたものです。

誕生石は宝飾と文化の習わしで、石の意味は言い伝えです。宝石のデータはGIA(米国宝石学会)、米国宝石協会(AGS)、全国宝石卸商協同組合などの公開情報をもとにまとめています。